最後の焼きそば
ゆっくりね、でもね傾きが大きかったんかなあ
熱いお湯も、線より大分多かったからな
フタが急に外れてね
吸い込まれていっちゃったんだ
台所のシンクのゴミだめの中へと...
あっ! って叫べない程の
虚しいスピード感
最後の一個だったんだよ
最後のペヨング、、
なんだよっ
誰にも怒れない行き場の無い虚しさ
僅かにこぼれなかった
一口にソースかけて口の中へ。
満たされないって、こういうことなんだな
悲しいって、こういうことなんだな
寂しいってこういうこと?
焼きそばがシンクに吸い込まれて行きました。
それだけで人生って辛いなって思う。
でも、それはね、最後の1個だったからだよ。
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